古民家の再活用


木は生き続ける

古民家の再活用

私どものミッションは「古民家(古材)の活用を創造する事
です」

 古民家や昔の住宅は在来工法と呼ばれる柱と梁で組み立てられる軸組み工法。 これは間取りの変更が自由に行いやすい、可能性の高い建て方なんです。 また木材は他の建築素材に比べて加工性にすぐれ再利用も行いやすい自然素材・・・ 温かみがあり癒しの効果も高い、日本人のDNAに深く刻まれている素材です。

 古いからと言って、無条件に壊して建て替える時代は終わりました。

地球環境の事を考えれば、これからは手入れをしながら何世代にも渡って 長く住まうことが当たり前になるはずであり、ならなければいけません。

不便な所は直しながら、でもしっかりして耐久性のある骨組みは何回も使っていく。 そんな住まい方が、『懐かしくて新しい』、これからのライフスタイルです。

 戦前の日本では、民家に使用される柱や梁などの構造材は再利用され、何世代にも渡って暮らしに役立ってきました。

自然の中で育った木は、木材として建築に使用されても強度を増し続けます。樹齢100年の檜は、伐採後約100年後に最も強くなります。

ですから、戦前に建てられ、なお現存する古民家の構造は、多くの場合は「まだ生きている」状態であり、構造が痛んでいたとしても、使われている柱や梁は大変貴重な建築資材【古材(こざい)】として再利用されるべきものなのです。

しかし、このことは戦後の大量生産・大量消費・大量廃棄の社会の中で、過去に葬られてしまいました。

100年もの時を経たヴィンテージとも言える黒光りする梁、柱、小屋組材は、殆ど再利用される事も無く、無造作に建設機械の爪痕だけを残して焼却炉に投げ込まれ、無機質に灰になるのみ…これが現状です。

いま、世界中が環境、地球温暖化防止を叫ぶこの時代に何とかしなければ、一般の消費者のこの消費志向を変える機会がなくなってしまいます。

再利用すべきものを捨て、国産材を使うことも捨て、山林を放置して安い外材や工業製品である集成材を使い続ける…このような事態を放っておいて、果たして我々は「持続可能な社会」を実現できるのでしょうか?。

こうしている間にも山林や山間地域の荒廃は加速度的に進み、取り返しのつかない状況は目の前まで迫っています。

一般社団法人 宮崎県古民家再生協会は高気密高断熱の家創りは当たり前!!、その奥にある現在の建築業界の社会悪(業界悪)を改善できる様に活動をしてまいります。

一般社団法人 宮崎県古民家再生協会


宮崎県古民家再生協会は、平成22年3月24日設立され、古い宮崎の伝統的な建築工法で建てられた建築物を守り育てます